心の記事1

  当たり前のこと。生まれた時から何も考えなくても、そうであること。それは、何も考えずにそれに対して目を向けなかったら当たり前に通り過ぎて、見えない。小さなことが、きっかけとなり、ふと気づく。疑問に思う。
  例えば、火。当たり前のように上を向いている。しかし、これは地球上に重力が働いているから。質量のないものは力の方向と逆に向くらしい。重力とは逆の上向き。また、車で急カーブ中ライターで試したら、火は内側を向く。遠心力の逆向きを向いているからだ。
  フィールドレコーディング。それは、特に音質を求めている訳ではなく、その行為が好きだ。気づくことのきっかけを与えてくれる。鳥の声。風の音。波の音。蛙の声。人工的な音。無音。人の声。川の音。様々な、多々な色んな息遣い。それぞれの波長が行き交う。あるとき、ふと息が会う。倍音が生まれる。また、耳が傾けている音。気づかなかった空間の音。それは、テープにしっかり張り付く。自分の視野がどれだけ狭いかが、思い込みの強さが、分かる。刺激を求め山登りも良い。旅も良い。でも、フィールドレコーディング。ぼくにとって大切な行為だな。